【コラム】KPT法を使った稽古の復習方法

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こんにちは、指導員の菅原です。

前回は合気道の上達方法について予習の観点から書いてみました。

今回は復習の観点から効率的に合気道を上達させる方法をお伝えしたいと思います。

 

3歩進んで3歩下がる

稽古をしてたら、前回と同じポイントで間違ったり、できたことができなくなっていたりして、「自分は何でこんなに覚えが悪いんだろうか?」と思ったことはないでしょうか?

 

感覚的には「3歩進んで3歩下がる」感じ。前進している実感がなく、「自分は合気道に向いていないのではないか」と追い込んでしまう方も多いように思います。では、どのようにして、1回1回の稽古を忘れずに身に染み込ませたら良いでしょうか?

稽古の振り返りとしてのKPT法

結論から先にお伝えすると、「KPT法」という3つの振り返り項目を挙げるだけで楽しく復習できる方法があります。

 

KPT法は、元来エンジニアリングの領域で使われている手法で、合気道のみならず、スポーツ全般、ビジネス全般でも利用可能です。

 

KPT法は、稽古終わりに、以下の3つの項目をノートに書きます。
  1. Keep = うまくできて、次回も続けてできるようになりたいこと
  2. Problem = うまくできず、改善が必要なこと
  3. Try = 改善のための具体的なアクションプラン

 

終わり!とってもシンプルです。 

ちなみに、私のまとめ方は最下部に添付します。

 

 

 

できたことはできなかったことと同じくらい重要

「復習」というと、「何ができなかったのか」という問題に着目する方が多いです。おそらく日本の教育過程は、できなかったことに着目する方式をとっていることも影響しているかもしれません。

 

 したがって、KPT法は日本人的な直感とは違う振り返り方法と映るかもしれません。なぜなら、「Keep=できたこと」にも着目するからです。

改善は具体的なアクションプランまで考える

KPT法は「Try=改善のための具体的なアクションプラン」まで考えます。次はこうしてみよう、という小さな約束を自分にします。稽古が始まる前にTryをチェックして、実行してみる。引き続きうまくできなかったら新たなTryを約束しまた実行、と繰り返すわけですね。

武道の「道」

改善の繰り返しを絶え間なく続けることで、その軌跡がいずれ道となります。人を倒すために産まれた武術を、武道という心身の鍛錬を目的とした生き方=道、たらしめるわけですね。