コラム: 「感謝と感激を大切にする」

📰 出典: ニュースレター2025年5月度


先日、子どもクラスに通っていたカイヤちゃんのお父さんで、初段を先月獲得したジョンさんの任務交代セレモニーに参加しました。

アメリカから上官の方々も来日し、ジョンさんの功績やご家族への感謝の言葉が次々と贈られ、会場全体が格式高くもアットホームな空気に包まれていました。

カイヤちゃんも素敵な服を着て参加していて、ちょっと誇らしげな表情がとても印象的でした。

ジョンさんの娘さんで子供クラスに所属していたカイヤちゃんも、おしゃれして参加です。
ジョンさんの娘さんで子供クラスに所属していたカイヤちゃんも、おしゃれして参加です。

節目で「きちんと祝う」文化

このセレモニーで、強く感じたことがあります。

それは「成果を節目でちゃんと祝福し、感謝の言葉を明確に伝える」文化の大切さです。

日本では、「普段の努力が大事」「あえて褒めるのは気恥ずかしい」と思いがちですが、

節目で「ありがとう」「よくやったね」と言葉にしてもらえると、それは一生の思い出になり、自信や次の挑戦の力にもなります。

稽古だけで満足してしまいがち

合気道の世界でも、「稽古こそがすべて」という考えは確かにあります。

でも私は最近、「頑張ったことをきちんと認め合うこと」「感謝や敬意を言葉で伝えること」もまた、稽古と同じくらい大事だと感じています。

かつて働いていた会社のスローガンに「感謝と感激を大切にする」という言葉がありました。激務でしたが、その分月に1回感謝を伝える仕組みが合ったり、数ヶ月に1回打ち上げで多いに騒いだりして気力を補充していました。

当時は実感が湧きませんでしたが、今はその意味がよくわかります。人は1年頑張り続けるよりも、数ヶ月に1回は他者からの感謝を受けたり、みんなで喜び合う「余白」を作ったほうが、より高く飛べるように思います。

もちろん、祝の場が苦手な人やタイミングというのはあるので、参加は自由参加が大原則ですが。

思い出も稽古の一部

道場では、毎年夏にバーベキューイベントを開催しています。

海の家を借りて、子どもも大人も一緒になって楽しむ時間は、ただの行事ではなく、合気道でつながった人たちの“記憶”として残っていきます。

そうした思い出は、人生のどこかで勇気をくれるものです。だからこそ「人を祝う」「思い出をつくる」ことも道場の大事な役割だと感じています。

うまくいかないことはある、というかめちゃある

このゴールデンウィーク、妻と「ちょっと贅沢な時間を楽しもう」と企画して東京のホテルに泊まりました。子育てが一段落しそれを感謝し合おうとしたのですが、

  • 私「良いホテル取ったんだから感謝してよ」
  • 妻「子育て頑張ったんだからねぎらってよ」

となんとも小さい小さい小競り合いをしてしまい、あまり楽しい時間になりませんでした。エゴとエゴのぶつかり合い、近しい間柄だからこそできないこの現象に誰か名前をつけてください。。。

せっかく場をつくったのに、「お互いに素直に感謝する」空気までは生まれなかった。

これはきっと、誰にとっても難しいテーマで、私たちもまだ道の途中です。自分で言っておきながらできてないことばかりです。

それでもやはり、「感謝と感激を大切にする」ことは、合気道にも、家族にも、人との関わりすべてに通じるものだと思います。

少し照れくさくても、素直に言葉で伝えてみる。

そんな文化を、道場の中でも少しずつ育てていけたらと思います。


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