無限塾コラム タイトルカード

コラム: 「対すれば相和す、ってどうやるの?──武道を日常に活かす姿勢の話」

📰 出典: ニュースレター2025年11月度


鎌倉を歩いていると、道着に袴姿で弓を持って歩いている方を多く見かけます。鶴岡八幡宮で弓道の道場があり、そこで稽古する方が家から着替えて向かう姿です。

みなさん非常に立ち姿や歩き姿が美しい。背筋が自然に伸びて前を向いて歩いています。私の道場のメンバーもこうあってほしいな〜、と常々思います。

武道の学びは日常で活かされるべき

武道とは決して畳の上だけでなく、日常で活かされるべきものです。ですが、それは非常に難しい。私も常に意識しているかというと。。。うーん、心身ともに健康です、くらいかな?みなさんはいかがでしょう?

養神館合気道を作った塩田剛三先生は、「対すれば相和す」と言いました。相手と会った時に自然に仲良くなってしまう、そんな人格、立ち振る舞いを身につけることこそが、合気道で激しい稽古をする理由だと説いているわけです。武道・合気道を日常で活かすという観点で、「対すれば相和す」は本質と言えます。

生意気な空手小僧

先日、小学校を回って合気道を使った護身術の巡回指導をしていた時に、空手を習っているという生徒が、クラスを妨害するような行動をとってきました。「俺は強いんだから練習する必要ない」と言うわけです。

「俺は強いんだから練習する必要ない」と腕を組む生意気な空手小僧

そんな子供にはとっておきの方法でうまく稽古に馴染ませる方法が合気道にはあるのですがそれは置いておいて。この子の態度は、武道で学んだことを悪い意味で日常に活かした結果であると言えます。

武道では心技体すべてを学びますが、この子は、技と体だけを学び、心が伴っていないケースでしょう。特に、武道で学んだ力をひけらかすことは、武道を日常で活かすこととは似て非なるものです。

指導者として力を授けるからには、どう日常で振る舞うのかまで教える、よく考えさせられる出来事でした。「大いなる力には大いなる責任が伴う」──映画「スパイダーマン」の有名な格言が思い浮かびます。

やっぱり姿勢なんじゃないか

武道から学べる日常のあり方の中心は、姿勢にあります。

自然に背を伸ばす。自然に。自然。意識せずとも、ふつ〜にスッと伸びた背筋を作る。胸骨を少し前に出すようにするだけで良くて、肩を引き頭全体が少し後ろに下がります。

人と話す時に、威圧感を与えず、卑屈にならない姿勢を作ることが、対すれば相和す、のスタートです。

誤解されたり、逆に強くあたられやすい人は、姿勢を一つ考えてみると良いかもしれませんね。

類似投稿