コラム: 「審査も演武も普段どおりに — 日頃の稽古がすべて」
📰 出典: ニュースレター2023年3月度
もうすぐ昇級審査ですね。審査に向けての心構えについてお伝えしたいと思います。
合気会のトップである植芝守央先生は、彼の著書「合気道 稽古とこころ」で審査についてこう話しています。
審査や演武のために稽古があるわけではない。稽古そのものが目的である
合気道は、稽古で自他に向き合うことで強くなっていきます。あくまで審査は日頃の稽古の成果を確認する場であり、合否に大きな意味はありません。
そもそも、合気道においては「合格する人しか審査を受けられない」ので、それは受かるわけです。
大事なのはその合格に納得感を感じるかです。賞状をもらったとき、帯の色が変わったとき、自分を肯定できるか。それは当人がどれだけ稽古に打ち込んだかにかかっていると私は思います。
特に保護者の皆さんにお願いしたいのは、お子さんが審査に受かった結果を褒めるのではなく、稽古に打ち込んだプロセスを褒めてあげてほしいと思います。
大人の稽古生の皆さんは、納得感を感じたか、考えてみてください。
審査では何をするべきか?
審査では特別なことをする必要はありません。普段どおりの技が出来るよう、稽古で心と技、そして体を鍛えましょう。
関連するお話を一つ。数年前、演武会のときに、私の先生の一人であるクリス先生は、演武会で何をやるかを当日の5分前まで教えてくれませんでした。
演武会当日
- す「クリス先生、演武会では何をやるんですか?」
- ク「まだ考えていない」
会場に並んだとき
- す「先生、もう次ですよ。演武は何しますか?」
- ク「そうだね〜、何やりたい?」
- す「え?(選べるの?)じゃあ・・・」
みたいな感じです。
クリス先生にどうして演武の内容を直前まで決めないのかを聞いたら、「演武はいつもどおりのことをやるだけだから練習なんかいらん」とのこと。パイエ先生もそうだったそうで、もはや無限塾の伝統であり、合気道界の伝統でもあるかもしれません。
何も準備できないからこそ、日々の稽古で全てに準備することの大切さを学びました。あとアドリブ力がついた。ビジネスで無茶振りされても全然OKになってとても助けられました笑
審査まであと3週間。普段どおりの技が出せるように精進しましょう。
